モテ男と地味子の初恋物語

桂木君に連れて行かれたのは6畳ほどの洋間で、入った時にちょっと獣の臭いがした。

中には金属のケージがズラリと並び、その中には様々な種類の猫が入れられていた。

まるでペットショップみたい。

私はひとつひとつ猫を覗いていった。

アメリカンショートヘア、三毛、茶トラ。

「この茶トラは『ミイ』って名前で、前に俺が拾って来たんだ」

「もしかして、『ミイ』って鳴いたからミイなの?」

「そうだよ。よく分かったな?」

「………」

私は桂木君らしいネーミングだなと思い、つい笑いそうになるのを堪えていた。笑うと桂木君は怒ると思うから。

「何だよ?」

「ううん、何でもないよ」