モテ男と地味子の初恋物語

「あれ? 早いなあ」

私の傍に来て、桂木君はそう言ってニッコリ微笑んだ。

桂木君、それ反則だよ…

その笑顔が素敵過ぎて、私のドキドキが止まらない。叶わない想いなのに、ますます強くなっていった。

「相当急いで来たから、まさか紬が先に来てるとは思わなかったなあ。かなり、がんばっただろ?」

「うん、がんばっちゃった」

「行こうか?」

「うん」

「ゆっくり歩いても10分ぐらいだからさ」

桂木君が商店街を歩きだし、私はその後ろに着いて歩きだした。

少し歩いた所で桂木君が私を振り向いた。

「話しにくいから、隣を歩いてくれよ?」

「あ、はい」

私が桂木君の右に並ぼうとしたら、「こっちがいいな」と言われ、桂木君の左側に並んだ。