モテ男と地味子の初恋物語

「それは、あれだろ? カッコイイ芸能人に憧れるみたいな? そうだよ、単なる憧れだよ」

俺は自分の言葉に自分で納得した。
自分で言うのもなんだけど、俺の顔はちょっと整っていて、スタイルもいい。

そんな外観が気に入って、女が寄って来るんだと思う。

「それは確かにあると思う。しかし好きっていう感情は、それだけじゃないんだよ」

「じゃあ、他に何があるんだよ? 言ってみろよ」

「それは…」

「何だよ、言えねえじゃんか」

「照れ臭くて言えないだけだ」