モテ男と地味子の初恋物語

俺の気持ちも、あの時と今と同じだという事に気付いた。

あの時すでに、俺は紬を好きになっていたんだな…


「私、すっかり不良になっちゃった」

「3回目だよな? 確かに、立派な不良だな」

「誰のせいだと思ってるの?」

こんなやり取り、前もしたなあ。そして俺はこう思ったんだ。

「おまえってさ…」

「え?」

「怒っても可愛いのな」

紬は、意味が分からない、と言いたげにキョトンとした後、下を向いてしまった。

「からかわないで」

「からかってないよ」

俺は紬の顎の下に指を掛け、顔を上げさせた。
紬は真っ赤な顔で、「いや」と言った。