5時間目の授業をサボっちゃった後、教室に戻るとすぐに明日香が近付いて来た。

「どうしたのよ、紬?」

「あ、うん。なんか具合が悪くなっちゃって…」

「あのまま、あそこにいたの?」

「うん」

「片山君も?」

「え、うん、付き合ってくれて…」

「ふーん、あんた、片山君といつの間にそういう関係になったのよ?」

「そんなんじゃないよ。今朝学校に来る時、片山君から話し掛けられたの。それからちょっと友達みたくなっただけだよ」

「それでいきなりお昼を一緒に? 早くない? 人の事は言えないけど」

「片山君って強引なんだもん。明日香の邪魔したくないから、中庭には絶対に行きたくなかったのに…。ごめんね?」