「そっか。デートか?」

「違うよ」

「じゃあどこで会った?」

「駅前の喫茶店…」

「ああ、あそこか。じゃあデートだろうが」

「違うって…」

「じゃあ、相談話か? いや、それも違うな。だったらわざわざ『どうした?』なんてメールするわけないしな」

出たよ、圭介の鋭い突っ込み。
全部ばれちまいそうだけど、米山明日香の事だけは隠さねえとな…

もし圭介にばれたら、怒られる気がする。何となくだけど。

「デートじゃなく、相談話でもないのに喫茶店か? 他に誰かいただろ?」

ドキッ!

とその時、次の始業のチャイムが鳴って俺は難を免れた。

「チッ! 続きは昼休みにじっくり聞かせてもらうぞ」

と言って圭介は席に戻って行った。

ん? 昼休み?