「ジョージはチャレンジャーだな!
J-POPかぁ。
初挑戦した感想は?」
『メチャクチャ難しいじょ!
ロックとかメタルとかパンクなら、ある程度イメージが沸くんだけど、J-POPとなると、なかなかイメージがわかなかったよ~ん!』
「歌詞の内容は?」
『おいらとナナちゃんみたいなラブラブな感じの、アップテンポのラブソングだじょ!』
「バカップルに捧げるバカップルソングってか!?」
『ケント、それは言い過ぎだよ。
ラブカップルって言うんだよ。』
「テジュン、何か笑いを堪えながらじゃあ、説得力無いじゃん!」
『って言うチャンスも、笑っちゃってるじょ~!』
「まぁ、とりあえず聴いてみるか!」
『OK!
じゃあ、弾いてみるよ~ん!
タイトルは、
《Sweet Heart》
だよ~ん!』
~♪~♪~♪~♪!
「メロディーは凄い良いんじゃない。
しつこすぎず、軽すぎず、お洒落な感じに仕上がってる。」
『問題は歌詞の方かも。
KYU、どうだい?
歌うのが恥ずかしいって事は?』
「そんな事有りません。
とっても暖かい気持ちになる歌詞です。
すみませんが、もう一度弾いてくれませんか!」
『良いよ~ん!』
「ケント、イントロから軽快な8ビートを、スネアじゃなくて、フロアタムとライドシンバルで刻んで、おかずをタムタムで入れて、Aメロからスネアとハイハットで演奏してみてくれるか!?」
『さすがチャンス!
俺が考えていたのと同じだよ!
任せてくれ!
バッチリきめるぜ!』
「テジュンは、オーバードライブを解除して、ノーマルでよろしくな!」
『OK!任せてくれ。』
「じゃあジョージ、行くよ!」
『オーライ!』
「1.2.1234~♪」
『太陽が眩しい
夏のある日
突然現れた
小麦色のANGEL…!』
「なぁジョージ、これってナナちゃんに捧げる歌じゃないのかなぁ!?」
『ばれたかぁ。』
はっきり言って、内情を知っている俺達にとって、この上なく恥ずかしい曲だ。
知らない人は、とっても暖かいハッピーラブソングなんだろうけど。
ジョージ、勇気に免じて、この曲を採用するぜ。
KYUは、とっても気に入ったようで、今でも口ずさんでいるよ!