でも光輝には、そんなことが起きていることなんて話さなかった。



光輝は光輝で、ずっと守ってきていたナンバーワンの座が、少し危なくなってきていたからだった。



三ヶ月前に、他店のホストから移籍してきた“咲夜”というホストが、ぐんぐんと売上を伸ばしていたらしく、光輝との差もギリギリのところまで迫ってきていた状況だった。




光輝は光輝で必死になってたから。


余計な心配をかけて邪魔をするようなことはしたくなかった。




だから相変わらず週三回のシフト出勤を続けて。



それでも頑張って、あたしもお店ではナンバー5のランクまでのし上がってきていた。



ナンバーワンは…

もちろんルイだったけど。