冬休みが終わり、学校が始まった。


伊藤、辻本、山本、ナナミは普段と変わらずに登校した。


ホームルームの時間になり、久しぶりに綾瀬先生を見た。


朝の連絡事項が終わると僕たち五人は呼ばれた。







僕たちは綾瀬先生に連れられ、校長室に行った。


校長が居た。


「君たちが伊藤君に、山本君、神山君に辻本さん、白崎さんだね」


「…」


僕たちは誰も答えなかった。


「若さとはいいものだ。
やりたいことができて、自由に遊びまわることができる。
君たちは学校内でも有名人なんだよ。
わかるね。
言っている意味が…」


校長は僕たち一人一人に目を向けた。


威圧感だけが感じられた。


「今までのことは大目にしておいてあげる。
これも若さだ。
若者は勉強しないといけない。
勉学だけでなく、生き方についてもね。
だが、これ以上やるようなら、我が校にはいらない。
言っている意味がわかるね」


伊藤が何も言わないので僕たちも言わなかった。


「それじゃあ、戻ってよろしい」


僕たちは教室に戻った。


クラスの皆は何も言わなかったが、きっと知っているのだろう。


予測していたことが起こり始めた。






僕たちは土曜日に活動をした。

『R』を一度見たいと辻本言ったためだ。