「お兄ちゃん、この人たちは家族なの」
僕は彼女の話に耳を傾けた。
答える必要はない。
「強い力だね。でもまだ扱いきれてないね。どんな能力なの」
「…」
「教えてくれなくてもわかるんだぁ。『選択』でしょ」
「…」
「そうだよね。
ここまで来るときにお兄ちゃん見てたけど、使いたい能力を選んでたもんね」
「…」
「でも、その能力弱点が二つあるんだよね。
見ていた限り、お兄ちゃんが知らない能力は使えないのとコントロールできていないんだよね」
「コントロールならしているよ」
僕は不思議な少女に答えてしまった。
「能力じゃないよ。精神面でだよ」
「精神面…」
何を言っているんだろう。
意味がわからない。
僕はこうして意識を持っているじゃないか。
「お兄ちゃん、どんな気分」
「世界のすべてが僕であるように感じる」
「そうだよね。見て思ったとおりだね」
「…」
「お兄ちゃん、これから何がしたい」
「…」
「いろんなものを壊したいんだよね。
能力がどれぐらいの力を持っているのかを知るためにね」
「…」
「でも、止めておいた方がいいよ。世界が壊れちゃうから」
「どうしてわかるんだ」
「わかるんだ。それが私の能力だから」
「なら、教えてほしい。僕はこれからどうすればいい」
「簡単なことだよ。
今は能力が目覚めるには早いんだよ。
だから目覚めてないことにすればいいんだよ」
「どうやって」
「記憶を消せばいいんだよ」
「…そうか」
僕は考えた。
この少女の言っていることはすべて的中していた。
僕がすべてを破壊したいことも。
でも今は理性を保っていた。
いつ理性がなくなるか分からなかった。
僕は決断した。彼女を信じよう。
僕は記憶を消すことを『選択』した。
消す前に一つだけ聞きたいことがあった。
「君の名前は」
少女は微笑みながら答えた。
「『藤沢ナナミ』」
僕は彼女の話に耳を傾けた。
答える必要はない。
「強い力だね。でもまだ扱いきれてないね。どんな能力なの」
「…」
「教えてくれなくてもわかるんだぁ。『選択』でしょ」
「…」
「そうだよね。
ここまで来るときにお兄ちゃん見てたけど、使いたい能力を選んでたもんね」
「…」
「でも、その能力弱点が二つあるんだよね。
見ていた限り、お兄ちゃんが知らない能力は使えないのとコントロールできていないんだよね」
「コントロールならしているよ」
僕は不思議な少女に答えてしまった。
「能力じゃないよ。精神面でだよ」
「精神面…」
何を言っているんだろう。
意味がわからない。
僕はこうして意識を持っているじゃないか。
「お兄ちゃん、どんな気分」
「世界のすべてが僕であるように感じる」
「そうだよね。見て思ったとおりだね」
「…」
「お兄ちゃん、これから何がしたい」
「…」
「いろんなものを壊したいんだよね。
能力がどれぐらいの力を持っているのかを知るためにね」
「…」
「でも、止めておいた方がいいよ。世界が壊れちゃうから」
「どうしてわかるんだ」
「わかるんだ。それが私の能力だから」
「なら、教えてほしい。僕はこれからどうすればいい」
「簡単なことだよ。
今は能力が目覚めるには早いんだよ。
だから目覚めてないことにすればいいんだよ」
「どうやって」
「記憶を消せばいいんだよ」
「…そうか」
僕は考えた。
この少女の言っていることはすべて的中していた。
僕がすべてを破壊したいことも。
でも今は理性を保っていた。
いつ理性がなくなるか分からなかった。
僕は決断した。彼女を信じよう。
僕は記憶を消すことを『選択』した。
消す前に一つだけ聞きたいことがあった。
「君の名前は」
少女は微笑みながら答えた。
「『藤沢ナナミ』」


