あれから数十年後…










僕は写真を見ている。











『C』が結成されてすぐに僕が住んでいた家で撮ったものだ。














僕に伊藤、ナナミに辻本、山本…














僕たちがこのあとに何をしたのかも知らないで皆笑っている写真だ。













僕の大切な思い出だ。













「おい、ミコト。早く来い」














「待って」


















僕は『C』の写真を『能力手帳』に仕舞い、最後の集合写真を撮りに行く。