「伊藤」





僕は彼のそばまで走った。






生きているのか。






あと少しのところで邪魔が入った。






「やあ、神山ミコト」






僕は顔を見た。







こいつは…








『W』の組長








「また会えて光栄だ。
『神山ミコト』」



「伊藤は…伊藤は大丈夫なんですか」



「『神山ミコト』。
君の目から見て彼がどう見える」



「…」








「『神山ミコト』。君は来るのが遅すぎた。彼はもう死んでるよ」