「ねえ、表にあったサーヴィスって一つのテーブルにつきって事? それとも……」 「お一人様につき、でございます」 彼女は手をぱたぱたふって適当にあしらおうとする。 「……俺サマけっこー美形よね。なんでそう邪険にするかな、このコはもう」 うんざりきたようにそう言うエラルドが少女の掌底を食らって顎(あご)を押さえる。もちろん、わざと受けてたった上での失策だった。