その頃、髭とばさばさの眉毛が猛々しい風貌の男どもは、 「賞品なんてせいぜい色つきの水晶玉さあ」 のっぺりした大男がうっそりと言う。 「得るのは……いつわりの……栄誉、だけ」 「ま、試合に出てりゃ食事の心配だけはしなくてすむがな」 幾分若いのがさらっと言う。コロシアムに入場した時点で観客とエントリー者には、もらった切符の分だけ食堂、喫茶などで、飲み食いできる。 「違いねーや」 うなずいて見せてから顎をしごいて言う。 「たらふく肉が食いたい」 「「「俺も」」」