アクセル。

「…篤美さんとは、恋人同士なんですよね?;;」


そうだよと言われても傷つかないように、わざとそういう聞き方をした。


でも…。



「違うよ。篤美とはそういうんじゃない。あいつは病気で誰か支えが必要だった。だけど、それだけだ。俺の気持ちはあいつにはない。

あいつはそうじゃなかったみたいだけどな…。」


スーパーで軽く流した時とは違って、篤美さんの気持ちは理解していたようだった。


私はまだ混乱の中にいた。


どうしたらいいのか、思考がこの展開についていけなくなっていた。


全ての苦しみや哀しみは、あっくんと篤美さんが恋人同士であることから始まっていたから。


でもそれが事実じゃないなんて。


今まで、事実じゃないと疑う機会は十分にあった。

その気になれば、親にだって、あっくん本人にだって。


だけど、聞いて傷ついてしまうのは、やっぱり怖かった。


どこまでも臆病な私。