†声優アイドルの男子高校生†【美奈子編】


「廊下でね、ぶつかったことがあるの。
移動教室の時。
急いでるみたいだったのに、落とした教科書とか、
一緒にひろってくれて・・・・・・」



わたし、覚えてない。



よく、人とぶつかっちゃうし。



きっと、お仕事に行くときだと思う。



「ひろってくれた教科書をね、渡されたときの美奈子ちゃんの笑顔みたら、かなわないなって・・・・・・」



「どうして、それだけで・・・・・・?」



「間近でみる美奈子ちゃんの笑顔、キラキラしてたの。噂もよく聞くし、ほんとに、かわいい」




あ・・・・・・



なにを言えばいいんだろう。



なんで、いま。



わたしのこと



ほめてくれるんだろう。



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