「ねぇセンパイ、安奈センパイなんでオレになびいてくれないんスかね?」





裕星が真顔で話し出す。






やっぱり安奈センパイが好きなのか。





「ンなもん俺に聞くなよ」





確かに。





「だってセンパイ安奈センパイのイトコでしょ~?」





もはや半泣きだ。



こないだ安奈センパイに言われた



『半径1メートル以内に近づくな』



が効いたのかな?