隼人はドアの前まで走った。

「はーい」

「お兄ちゃん!来ちゃった!」

「瑠奈!?」

隼人は驚いてドアを開けた。

そこに立っていた小柄で可憐な少女…隼人の妹、瑠奈は、隼人の顔を見上げて嬉しそうに微笑んだ。

長身の隼人と並ぶと親子のような身長差だ。

「どうしたんだよ、急に…」

「ごめーん。何か急にお兄ちゃんの顔見たくなっちゃって。」

瑠奈は頬を赤らめながら言った。