「お兄ちゃん…たまに遊びに行ってもいいかな?」

隼人の隣に座った瑠奈は、恥ずかしそうに声を潜めて尋ねた。

「うん。いつでも、待ってる。」

隼人は瑠奈の目を見て頷く。

「でも、来るときにはちゃんと電話しなよ。いろいろ準備もしなきゃいけないし…
瑠奈のことはちゃんとした状態でもてなしたいからさ。」

「うん!ありがとう、お兄ちゃん!」

いつも通りの満面の笑みで喜びを表現する瑠奈。

この笑顔もしばらく見られなくなると思うと、

隼人の胸にどうしようもない寂しさが込み上げてきた。