かけがえのないもの

隼人は、とてつもない罪悪感に唇を噛み締めた。

これほどまでに自分の事を思ってくれている妹を悲しませている…

(瑠奈…辛い思いをさせて、本当にごめん…)

「お兄ちゃん…瑠奈のこと置いてかないでよ…」

隼人は、瑠奈を抱きしめてあげたいという衝動を必死にこらえた。

いつもなら、瑠奈を優しく抱きしめて泣き止ませてあげている。

しかし、今の瑠奈にそれをしてしまうと、

余計に悲しませてしまうことになるだろう。