かけがえのないもの

「お兄ちゃん…嫌だよ…離れたくないよ…ずっと一緒だと思ってたのに…」

隼人は、心臓にナイフが突き刺さったような痛みを覚えた。

やっぱり瑠奈は寂しかったんだ。

瑠奈は強く感じていた。

誰よりも慕ってきた隼人がいなくなる喪失感、孤独感…

それでも、隼人を困らせたくなくて、

大切な兄を応援したくて、

無理に笑顔を作って祝福してくれたんだ。

そして、今瑠奈は、隼人に見つからないように、

一人で泣いている。