そして今、隼人は家族の、瑠奈の元を離れて暮らしている。

だから不安だった。

昔から自分を頼り、自分と一緒に多くの時間を過ごしてきた瑠奈が

寂しがっているんじゃないかと。


そんな事を頭の片隅で考えながら、隼人はテレビを消して

少ない材料で夕食を作ろうと立ち上がった。

その時


ピンポーン

インターホンが鳴った。

「誰だろう…こんな時間に…」