コスモスの花が一面に咲き乱れる天国。

瑠奈は、その一角に膝をついて、家族の様子を見ていた。

「お母さん、泣いてくれてる…それに…お父さんがあんなに泣くなんて…」

瑠奈の遺体を見て泣き崩れる両親を見て、瑠奈は申し訳ない気持ちになった。

「お父さん、お母さん、私をこんなに大きくなるまで育ててくれてありがとう。
あんまり一緒にいられなかったけど、瑠奈は、すごく感謝してるよ。」

瑠奈は両親の様子を見守りながら微笑んだ。