両親は、瑠奈の部屋の外からその様子を見守っていた。

「隼人は…瑠奈と一緒にいる時間が特に長かったから…余計に寂しいしつらいんだろうな…あんなに泣いて…」

「でも…本当に妹思いの、優しいお兄ちゃんに育ってくれたわね…瑠奈もきっと、天国で喜んでいるわ…」

「ああ…そうだな…」

瑠奈という妹がいたこと、瑠奈と共に多くの時間を過ごしたことを、自分自身の誇りとして、これからも一生懸命生きていこう。

そして、瑠奈と交わした約束を…

瑠奈がもっと自慢できるお兄ちゃんになるという約束を、

必ず、実現しよう。

瑠奈の亡きがらの前で、隼人はそう決意していた。