優しい嘘−最低な男を愛して−【下】

俯いていた大雅がゆっくりと顔を上げた。




………………えっ?


……………泣いてる?






「いたっ」




起き上がろうとしたら、頭に激痛が走った。






「動くな。頭を打ってる」


「…うん。あたしどうやって病院にきたの?」






公園で倒れたはずなんだけどな。