優しい嘘−最低な男を愛して−【下】

多分それはすごい事で、大雅も考えていろいろ思って、あたしの事を『彼女』と紹介してくれたんだと思う。



スライド写真でマミさんが写し出された時も…大雅がどんな気持ちだったかはあたしには分からない。



披露宴を出て大雅と一緒に家へ戻ってきた。





「あたし着替えてくるね。大雅、チャックおろして」





ワンピースのチャックを開けてもらおうと大雅に背中を向けた。





「きゃあっ」





えっ?なに?


大雅はチャックを下ろさずにあたしを抱きかかえしまった。