「なぁ…驟雨。

魁が欲しいモノってなんだ?」

僕がそんなことを聞くもんだから、

驟雨はくすっと笑い、

こう言った。

「お前からのモンなら

アイツは何でも喜ぶさ」

そう言ってまた笑った。

僕はその笑顔の意味が

その時は良く分からなかった。

長年、友達をやっているが…

いつも僕の病気のせいで

遊べたり、遊べなかったりしていたから

よく分かっているようで、

分かっていない部分も沢山ある。

だから、

今年の誕生日は

魁の一番好きなものを

送ってやりたいと思った。

「そんなに難しく考えなくても、

そういえば…最近

魁の奴ロジックつーゲームソフト

欲しがってたな。」

ゲームソフトか…

それもいいな…

そう思い、

ゲームソフトを見に行くことにした。