今回は、様子が違っていた…

いつもなら、

水と彼女だけなのだが、

今回は

桜が舞っている…


「何故…

桜が舞ってるんだ?

しかも…

二人とも…

起きてる…」


-眠らない。

眠らない。

もう、眠ってはいられない。

短く

消え行きつつある。

もうすぐ…

とばりが開く。

早く…

早く…

見つけて…-


そう、歌うように聞こえる。

黒い服の雪さんが

そう歌っている。

白い服の雪さんは、

その声を聞いて

僕の方を向いた。