「お前、女子のくせに荷物少ねーな。」


合宿当日。


というよりもあの大会から1週間。


こんな急なものだとは正直思っていなかった。


学校に行くと一足先に来てたらしい彰の第一声。


「でも、重いよ。」


重量は彰のよりある自信がある。


だってペット入ってるもん。


練習前に吹くのが日課なのだ。


「じゃあ、持ってってやる。」


彼はあたしの荷物に手をかけようとした。