昨日、まさかあのタイミングで泣き出すとは思ってなかった。


そのせいで告白できなかった。


由那の部室に彰抜きで集合。


その中で彼女は全部話してくれた。


ノンと呼ばれる少女。


元樹の現状。


全部他人のことだった。


その話で伝わってきたのはノンと由那の優しさ。


俺は確信した。


やっぱり由那が好き。


顔には出てないはずだけど、近くにいると心臓がうるさい。


「由那、先に帰ってて?」


川瀬が言う。