薄暗い街頭を頼りに、バッグから玄関の鍵を探しドアを開けた。 真っ暗で、しんと静まり返っている… いつものことなんだ。 だけど今日は、何だかとっても孤独を感じる。 昨日は失恋メールに泣き崩れ、ベッドに潜り込んでいたから、一人でもなんともなかった。 でも今日は、さっきまで了といたせいもあるかもしれない。 それに明日、あてもなく木村君を探すのかと思うと、心細い。 自分で決めたこととはいえ…。