きらめくスタジオの出入り口には、ベンチが置かれ、私はとにかく、彼女の言ってたことを信じて、待ってみることにした。





 ほんとに木村君は後悔してるのかな?



私にはわからない。



ただ一言話かけてみて、木村君がすごくイヤそうにしてたら、きっばりと帰る。



そう、決めてた。



この前振られた…でも、バイト先に来てくれて…


だけど、もう自分からは会う資格はない、と思ってた。





 暑くてムシムシとしてる…でも、とにかく待ち続けた。