閉店間際になり、客もまばらになった頃… 「木村君…」 私は突然木村君が店に来たことに驚いて、思わず名前を口にしてた。 目を合わせるでもなく…。 ギターケースを背負って、お菓子売場へと向かっていくのが見えた。 何で?? だって、木村君の家は遠いのに! 3つ離れた駅に住んでるし…。 どうして?? 頭の中が、グルグル駆け巡る。