丁度あたしは時間が
空いたから工藤くんを探したら
偶々通りがかった喫煙所にいた
ガラスを叩くとあぁと
首をふり 工藤君は出てきた
「お疲れっす。町谷さん」
「おつかれー。眠そうね、大丈夫?」
「まぁ…大丈夫です。何か呼び出しですか?」
あたしは軽く首をふる
「ただ、ちょっとひまでね。工藤君いたから声をかけたの、ごめんね」
「……そうすか。」
とりあえず、
休憩室で話す事にした
「げぇっ、深夜なのにケーキ…。」
工藤君は美味しいですよと食べてる
「何で甘い物好きなの?あたし今の時間帯は無理よ…」
「…昔は嫌いだっだんですけど。二十歳過ぎから好きになって…、」
むかし…は嫌いだった、か
むかし…
―工藤君のお家
お金持ちらしいですよ
「……町谷さん?」
「あぁ…。」
聞きたいけど、
聞いちゃいけない気がした
土足で踏み込んでからかっては駄目

