「忙しくて分からないかもだけど…ちゃんと弥生を見てくれてる人はいるから頑張るのよ」
中井さんは しっかりと
私を見て笑った
「中井さん…。」
「…最近暗い顔ばかりしてるから、気になってたのよ」
くすりと笑った
あまりそういう顔は見せないよう
気を付けていたけど…
「すいません…中井さん。」
「謝らなくてもいいわよ、ほらお茶飲んで。冷めてしまうわよ」
「はい…」
「きっと冬だから、嫌な事ばかり考えてしまうのよ…。」
中井さんは
ふぅと息をついた
冬のせいか…
そうかもしれない
ペットボトルのお茶を握りしめた

