ウラコイ+α

















「…弥生さん。」



「あ、槌谷君。お疲れ様…」




タッと槌谷君は走ってきた。



「彼女がお世話になったみたいでありがとね…」



あははと
笑いながら槌谷君は言った





「ううん…。彼女さん…、初めて来たんだ、テレビ局。」



うん と槌谷君は頷いた





「…中々来る機会がなくてさ。売れないから…、こういうのは実力とかではどうにもならないから……」




実力では、
どうにもならない




「…そっか。」






本当にありがとうね。
と押すように笑った