ウラコイ+α








「…分かってるなら、早く槌谷にふられて欲しいね。二の足踏んでる理由は下らねぇ事だろ…」







神田君は ペラペラ話す
覚えた台本読むみたいに…





「下らない理由でも…怖いの……、友達じゃなくなったら…」






槌谷君の
友達じゃなくなったら…





私は…。



「……友達じゃない関係もある、恋人でもなく、友達でもない。…」






―友達でもない
―恋人でもない……






「それどんな関係……」




「何で俺がそこまで言わなきゃならない……。馬鹿女」







丁度 本番に入るスタッフの声が聞こえた