ウラコイ+α



「あ…私は美麗といいます。一応女優です…」






ミレイ……




槌谷君の彼女?



エレベーターはチン と音を鳴らした






……ミレイさん。






「あ、そこを真っ直ぐ行けばAスタジオです。」



「あ、本当だ。ありがとうございます!」





ペコリと頭を下げて
走っていった。




頭につけた
赤いリボンが揺れている







スタジオに行った彼女は
誰かと話している




見なくても
何となくわかった。





きっと槌谷君だ…