「……はは、そんな事ないよ。話しちゃんと聞いてくれたよ」
槌谷君は にこりと
笑いながら言った
「……そうか。」
「お客様で、槌谷様いらっしゃいますか?お電話でございます……」
ウェイターの
男性が 声を張って言った
「…彼女じゃねぇのか?」
ガタッと席を立ち
電話の方に走って行った
「……何でくるのよ?邪魔したいわけ」
「まさか。アンタが変な事言わないように監視。」
監視…って
「…あたしは別に、何も…。」
神田君は頬杖を
つきながら言った
「言おうとしてたじゃねぇか。…槌谷の弱みにつけ込んで、」

