だって目の前にあったのは 北川君の顔だったから。 「大丈夫?」 あたしは完全に硬直してしまった。 そっか、痛くなかったのも 地面に体がついてなかったのも 北川君があたしを支えてくれてたからだ。 あーなるほど。 ってなっとくしてる場合じゃなかった。 「ご、ご、ご、ごめんなさい!」 あたしはおもいっきり体をあげる。 その勢いで、逆に足が滑って 「えっひゃっ」