「おはよう。星羅。」

そう言うと、おきまりのものを
要求する。

寝ぼけた情けない顔で求めら
れるKISSにチュッと短めに答
える。

朝は、ただでさえ忙しいのに
先生はなかなかベットから、
起き上らない。

わたしを抱きしめたかと思うと
イビキかきだすし。

 「もう!!」
って怒りだすのもわたしの朝の
日課。

先生の耳を引っ張って、

 「遅刻しても
しらないからね!!」
って叫ぶんだ。


しぶしぶ、起き出す先生を
キッチンのイスに座らせて
食事をさせる。

これが、けっこう大変で。

 「先生、ひとり暮らしの時
はどうしてたの?」

って聞くと

 「人間、ひとりだとなんとか
なるもんなんだよ」って笑ってた。