「先生、どうして帰って来た
の?」

 「星羅が呼んでいる気がした
んだ。」

 「本当に?」

 「あぁ。」

 「ふ~ん。」

 「指貸してごらん。」
 
 「こう?」
わたしは両手を差し出した。

迷わず先生は左手の薬指に
指輪をはめてくれた。

これから始めるふたりの
新しい生活。

 「よろしくな。奥さん。」

 「うん。」

きっと、幸せになれるよね。
パパとママが見守っていて
くれているから・・・。