「星羅、おいで。」 ここ学校だよ。 星羅って。 先生? 先生の顔は、寂しげに見えて。 差し出された手を取れないで いたんだ。 そうしたら、先生がわたしの 腕をおもいっきり掴んで、 そして走り出した。 先生の車に押し込まれると 車は猛スピードで走りだす。 無言の車内。 重たい空気。 耐えられなかった。 だって、前にもこんな事があった から。 ついこないだのようでもう7年も 前の事。 それでも、しっかり憶えてる。 パパがわたしの前から消えた日。