次の日、先生もママもいつもと
変わらない笑顔で迎えてくれる。

それは、それで、何かひっかっ
かって。

でも、そんな事言えないんだ。


わたしも、普通に笑顔をつくる。

ふたりの娘として、笑ってあげる。


家を一歩出たら、関係が変わるから。

パパじゃなくて。

娘じゃなくて。

先生と生徒に・・・。


わたしは、早く家から出たかったんだ。
娘を演じるのは、まだ正直つらいから。