「少しは楽になったか?」

 「せんせい・・・。」

目を覚ましたわたしの横で先
生がわたしを覗き込む。

 「まだかなり熱が高いからな。
新垣の親御さんには連絡したか
らもう少し寝てるんだな。」

 「はぃ。」

保健室のベットの上、わたし
は、大好きな先生とふたりっきり。

余計に熱が上がりそうなこの状況
にドキドキが止まらないのはわた
しだけ。

先生にとってはわたしはただの生
徒で、ひんぱんに運ばれてくる手
のかかる生徒。

そう、わたしの大好きな人は・・・。

保健室の先生。