チャイムが鳴ると同時に玄関が開く。
「和泉さん!!」
俺の名前を呼びながらいつも通り勝手に上がってくる。
「こちらにいらしたの?そんなの後にして。座って頂戴!!」
キッチンでとりあえずお茶の準備をしている俺の手を止めるように、手招きする。
ハぁ~⇩⇩。
俺は、手招きされるままリビングへ向かう。
「本当に来たのかよ。」
「あら~直樹、元気そうねぇ。」
「よく言うよ。」
「和泉さんと話しがあるから、2階に上がってなさい。」
「はぁ、別に俺の勝手だろう。」
新垣が羨ましいよ。
そんな風に言えて。
俺は、真希さんの妹の前に正座して座る。



