とりあえずの荷物を詰めて、 ゆーちゃんと直樹と家を出る。 この家で産れて、この家で育って、ずっとって訳ではないだろうけど家を離れるのはやっぱり寂しくて。 それでも、わたしは一歩歩み出したんだ。 表の通りに止まってるタクシー。 扉の前で直樹が待ってる。 わたしは、歩く速度を速めた。 後、後少しで直樹に追いつくって思った時だった。 わたしの腕が、ギュ―って力いっぱい握られたのは。