「星羅、今日からうちで暮らしなさい。」
訳分からない言葉がゆーちゃんの口から厳しい口調で告げられる。
「何で???」
「何でって。分からないの!!!!」
「・・・・・・・・。」
「さっき電話があったのよ。生活指導の先生から。星羅が喫茶店で働いてるって。
話し聞いてビックリしたわよ。でも、なぜか親戚の手伝いだったら今回は見逃しますが今後無いようにお願いしますって。」
「それは・・・。」
「いったい何なの?話しは合わせておいたけど、和泉さんの方の親戚かと思って尋ねたらそうでもないし。 ちゃんと説明しなさい。」
「ちゃんと説明するから。でもどうしてそれで、ゆーちゃんの家で暮らすことになるの?」
「和泉さんにも内緒でお金に困ってるんでしょう?」
「ちがう。」
「何がちがうの!!」
「・・・・・・・・・・。」
だってサプライズなんだもん。
先生の前で話したくないもん。
わたしは、下を向いたまま話せなくなった。



