「どうしたんだ。」 慌てた様子の先生。 「俺が焦したカレーが鍋落とした時、足にかかったみたいで。一応応急処置はしたけど、病院つれていってくれる?俺キッチン片づけるわ。」 直樹が気を使ってバスルームから出ていく。 ビショビショのわたしをお姫様抱っこで抱きかかえてくれる先生。 「病院行こうか。」 「もう、痛くないよ。」 「新垣のおかげだな。 応急処置は正しいよ。」 「そうなんだ。」 わたしの頭の中は直樹とのKissでいっぱいで。 先生の顔まともに見れなかった。