誕生日、本当にそろそろ考えなくっちゃ。

結婚して初めて迎える先生の誕生日。
ふたりっきりでお祝いしたいけど、おじゃま虫の直樹がいるわけで・・・。

どこか、レストランを予約してって思ってもお小遣いだけでは、プレゼント買うのがやっとだよ。


何かいい方法・・・。


 「バイトでも、しようかな。」

 「えっ!!」

桃花の発言にググググーって引き寄せられた。

バイトか!!
その手があった。

バイト中は直樹から解放されるし。
お金はもらえる。

先生との豪華なBirthday!!

いい事いっぱいだ。


 「桃花、わたしも一緒にバイトする!!」

 「星羅も目的は一緒のようね?」

 「うん。うん。 」

頭を縦に振って、もう頭の中は先生との豪華なBithdayで頭がいっぱい。

 「でも、どうせするなら秘密でして驚かせたいな。」

 「桃花、椎谷君に秘密でやるの?」

 「うん。そんでもって誕生日にビックリさせた方がよくない?」

 「そうなんだ・・・。」

 「星羅も秘密にしないと。」

 「わたし?わたしは先生にいちいち報告するような関係じゃないし。」

 「そんなの知ってるわよ。星羅の片思いなんでしょう。ちがうちがうそういう意味じゃなくて。忘れたの?この学校バイト禁止だよ。」

 「あっ。」

すっかり忘れてて・・・。